私が中学生のころ電車に乗っていたときの話。







多少こんでいたその電車は、次の駅までもう少しのところであ
った。





すると、私の後ろから男の声がするのであった。




男「次降りますか?」


私が降りる駅は、次の駅だったので、普通に




私「はい、降ります。」


と答え、ふりかえるとそこには、汚い60代くらいの男が立ってい
た。




汚いオヤジ「俺も次、降りんだよ。学校の帰りかい?どこの学
校にかよってるんだい?」








(私の心の声)

“きた〜。たまにいるんだよね〜こういう人。
どうしようかな〜なんて答えよう”




こんだ電車の中なので私は逃げようにも逃げれない状況にあ
った。
変な人そうではなかったので、素直に答えることにした。




[エビフライは中学の時、電車通学でした。]





私「S中に通ってます。」

すると、




汚いオヤジ「あ〜そこ知ってる。近くにB池があるんだよね〜。
学校の帰りってことは、次の駅に家があるんだよね。西口?東
口?」




遠慮がちに


私「東口です。」






そこで私は大きなミスを犯してしまった。






何を血迷ったか私は


私「オヤジさんも次の駅に家があるんです
か?」




と質問してしまったのである。





少し戸惑う汚いオヤジ



汚いオヤジ「家っていうか、住んでるとこがね。」







私「????????」



意味がわからない私に






汚いオヤジ「おじさん家はない
んだよ。」





私「……………!」






ホームレスかよ!どおりで汚いわけだ!!
よく見てみると手には汚い袋を持っている。



その私の視線を感じたのか、




汚いホームレス「この袋か?これはさっきもら
った食べものが入ってるんだよ。」







明らかにもらったものではな
い!!





残飯だ!!

汚い!!

もう話たくない!!






これほど《次の駅に早くつけ》と願ったのは、下痢以来だ。




汚いホームレス「これをね。いっぱい噛んで食べると頭の中で
ナンチャラっていう物質がでて、頭がよくなるらしいよ。いる
か?」


残飯を差し出す汚いホームレス






いるわけねぇ〜〜〜〜〜〜〜
〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



と思った私は丁重に



私「結構です。」


と 断った。

すると、


アナウンス『次はW駅。次はW駅。』




この地獄の密室から脱け出せる時間がやってきたのだ!
正直…





これほどに嬉しかったことは今までにない!!






適当に相づちをうっていると、駅につきドアが開いた。



そして、階段をあがろうとした。




すると、汚いホームレスはついてくる。







トイレにさしかかった時、




汚いホームレス「トイレ行ってく
るからちょっと待っててね」


と言う。






    ハァ!?!?









(心の声)


汚い変なホームレスがトイレ行ってくるからちょっと待ってて
ね。っていって待つ奴がいるか?

待つわけね〜だろ!

と思った私は、その言葉を無視して帰ろうとした


が…





駅から約100メールくらい来たところで






???「お〜い。待ってくれ」





と、ドコからともなく聞こえる声。





どこかで聞いたことのある声……




もしや と思ってふりかえった時にはもう遅かった。


あの汚い変なホームレスはもう私から約10mのところにいた。






小走りできたのか、汚い変なホームレスは息があがっていた。



私は、その光景に立ち尽くしてしまった。











汚い変なホームレス「待ってくれ
っていたじゃないか〜」

と 言う。





待つわけね〜
と再び心の中で叫ぶ私………………





こうして汚い変なホームレスと私の、はたから見てもおかしい
二人は一緒に帰ることになった。


この汚い変なホームレスは絶対私を追って来ている。

なぜなら、駅をでたところで道は4つに分かれているからだ。


交差点にさしかかり



汚い変なホームレス「家どっち?」


と聞く。

どうにかして家につくまでに、引き離したい私は、をついた。



私(家と違う方向をさして)「こっちです」





汚い変なホームレス「あ〜俺もこっちなんだ
〜」





えっ!?そ、そんな…






オーマイガッ!!!




私の作戦は儚くも失敗に終わった。



また、汚い変なホームレスが話はじめる。






一人で盛り上がる汚い変なホームレス





なんだか私は可哀想になってきた





しかし家までついて来てはさすがに困ると思い、

また交差点にさしかかり

汚い変なホームレス「まだ真っ直ぐ?」

と聞く

真っ直ぐではないが、


私「はい」


汚い変なホームレス「そっか、じゃあ俺はこっちだから」



(心の声)
(*TーT)やっとか〜




















汚い変なホームレスは、言った。





「じゃあね〜







また会えるといいね。」








(||゜Д゜)ヒィィィ!


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